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相続で重要な遺産分割協議書とは?作成のポイントを解説します!

相続では遺産を相続人同士で分配しますが、そこで重要な書類が遺産分割協議書です。
不動産や預金の名義変更にも必要な書類なので、多くのケースで必要になる書類でしょう。

一方で、そもそも相続についての知識が少ない人にとって、遺産分割協議書は大きなハードルとなります。
今回は、遺産分割協議書とは何か、作成時のポイントについて解説します。

□遺産分割協議書とは何か

遺産分割協議書とは、遺産分割協議で決まった内容を示した書類です。
協議には相続人が全員参加、および全員の合意のもと決定する必要があり、その証明として全員の署名と実印が必要になります。
それに加えて印鑑証明書も必要なため、非常に手間のかかる手続きと言えるでしょう。
上記理由から、一度決定すると変更しにくい手続きのため、話し合いは慎重に進めましょう。

一方で、遺言書に従って相続する場合や法定相続分に基づいて分割する場合は、協議および協議書の作成も必要ありません。
遺言書に従う場合でも、遺言書にない遺産が見つかった場合は、例外として協議が必要になります。

協議書が必要になる場面は多く、預金、株式、不動産など、様々な遺産の名義変更に協議書が必要になります。
上記の例でも、遺言書や法定相続分に基づいて分割する場合は必要ありません。

□作成時に失敗しないためのポイント

1つ目のポイントは、協議をなるべく早く開始することです。
遺産分割協議に期限はありませんが、相続税の納税期限は相続発生を知った翌日から10か月以内のため、結局早めに開始すべきでしょう。
相続放棄や限定承認の期限は相続を知った日の翌日から3か月以内のため、さらに早く協議を進める必要があります。

2つ目のポイントは、遺産の記入漏れを防ぐことです。
後から発覚した遺産や記入し忘れた遺産の内容によっては、協議そのものをやり直さないといけない場合もあります。
不動産は登記事項証明書を利用して、確実に記載しましょう。

3つ目のポイントは、協議を慎重に進めることです。
書類作成後に変更があると、書類の再作成が必要な場合があります。
相続税申告や限定承認の手続きが迫っている場合、再作成の遅れが致命的になる場合もあるでしょう。
変更がないことを確認したうえで、協議書の作成に進むことをおすすめします。

□まとめ

今回は、相続で重要な遺産分割協議書の概要や、作成のポイントについて解説しました。
協議書は様々な場面で必要なうえに手続きに手間がかかるため、慎重に進めましょう。
この記事がお役に立てますと幸いです。