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遺産相続放棄とは?メリットやデメリットを解説します!

相続には、遺産を受け継いだ結果マイナスになる場合があることをご存じでしょうか。
相続では、親族が欲しい遺産だけでなく、全ての遺産を相続するか、遺産を全く受け継がない相続放棄の二択しかありません。
借金のようなマイナスの遺産以外にも、売却先の見つからない土地や維持費のかかる遺産など、不利益を生じる遺産は多くあります。
今回は、相続放棄のメリットやデメリット、相続放棄するべきケースについて解説します。

□遺産相続放棄のメリットやデメリット

相続放棄のメリットは2つあります。
1つ目は、マイナスの遺産を受け継がなくて良いことです。
借金をはじめとした受け継ぎたくない財産がプラスの財産を上回る場合、相続放棄は有効な手段でしょう。

2つ目は、手間やトラブルが少ないことです。
遺産分割協議に参加する必要もなくなり、他の相続人とのトラブルにも巻き込まれません。

例外として、事業継承する場合にも相続放棄が有効です。
相続権を放棄した場合、相続権は次の優先順位を持つ人に移ります。
事業を受け継がせたい人物以外は相続放棄し、その人物が事業含む全ての遺産を受け継げる点がメリットです。
遺産を分割せずに相続したいケースで有効な手段でしょう。

一方のデメリットは、プラスの遺産も受け継げなくなることです。
そのため、相続が総合的にマイナスになるのか慎重に考えて判断しましょう。

また、一度承認された相続放棄は取り消せないことにも注意しましょう。
仮に後から新たな遺産が見つかっても、相続放棄は取り消せません。
リスクのある方法だとお考え下さい。

□相続放棄するべきケース

基本的に、相続放棄はマイナスの遺産が多い場合に利用する制度とお考え下さい。
プラスの遺産よりもマイナスの遺産が多い場合、相続の結果損失が生じる場合があります。
このようなケースでは、相続放棄によって損失を防げます。

一方で遺産の価値が不確定の場合、いきなり相続放棄を選択するのは避けましょう。
相続には限定承認の制度があり、マイナスの遺産がプラスの遺産を超えない限り相続できます。
これにより、財産が不確定な場合でも段階的な相続が可能です。

限定承認は相続人全員で行う必要がある点に注意しましょう。

□まとめ

今回は、遺産相続放棄のメリットやデメリット、相続放棄を選択すべきケースについて解説しました。
財産が不確定で判断が難しい場合は、限定承認を検討しましょう。
限定承認は相続の発生を知った時から3か月以内に申請する必要があるため、親族にはお早めにお伝えください。