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他人の土地を無断使用して問われる罪とその対策について解説します!

土地を所有しているとはいっても普段その土地を使うことがないと、無断使用されるかもしれません。
土地の無断使用は深刻な問題です。
特に法律に関して詳しくない方は、どのように対処すれば良いのか、頭を悩ませることでしょう。

この記事では、土地の無断使用に対して発生する法的責任と他人に土地を無断使用された場合の対策についてご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

□他人の土地を無断使用して問われる罪とは?

*1.民事責任

土地の無断使用は、所有者に対して明け渡さなければならないという明け渡し請求が発生します。
さらに、この行為は不法行為に該当し、損害賠償の責任も生じるのです。

損害の具体例としては、第三者に土地を貸せなかったことによる逸失利益や、別の土地を借りる必要が生じた場合の使用料などがあります。
また、無断使用者に対する法的手続きにかかる費用も、損害として請求可能です。

*2.刑事責任

不動産侵奪罪とは、他人の土地を無断で使用し、その占有を排除する行為に対する刑事責任です。
例えば、他人の土地に建物を建てたり、農地を耕したりする行為がこれに該当します。
この罪の法定刑は10年以下の懲役とされ、財産犯と並ぶ重罪に位置づけられています。

□他人に土地を無断使用された場合の対策とは?

他人に土地を無断使用された場合は、以下の対策をしましょう。

1つ目は、境界線の確認です。
土地の境界が不明確な場合、無断使用が発生しやすいです。
このような越境トラブルを防ぐためには、土地の測量を行い、境界を明確にする必要があります。
境界が明確になった上で、越境が確認された場合は、覚書を作成する必要があります。

2つ目は、明け渡し請求の手続きです。
無断使用者を特定した上で、明渡しを請求する手続きが必要です。
車のナンバーや土地を監視することで、無断使用者を特定できるでしょう。
内容証明郵便で明渡しを求め、応じない場合は法的措置を取ると通知することが効果的です。

3つ目は、損害賠償請求です。
明け渡し請求と並行して、損害賠償請求も可能です。
特に、無断使用者が責任を全く取らない場合、明渡し請求訴訟とともに損害賠償請求訴訟も提起することが考えられます。

□まとめ

土地の無断使用は、所有者にとっては深刻な問題ですが、適切な法的対処を行うことで解決できる場合もあります。
民事責任と刑事責任、それぞれの側面から理解し、具体的な対策を講じることが重要です。
専門的な知識が必要になるため、弁護士に相談することをおすすめします。